ご挨拶
日本医療マネジメント学会 第23回北海道支部学術集会
学術集会会長 西川 秀司(市立札幌病院 院長)
この度、日本医療マネジメント学会 第23回北海道支部学術集会の学術集会会長を拝命いたしました。2024年10月12日に札幌市桑園地区にある市立札幌病院の講堂で開催いたします。
2023年5月にコロナの感染症法上の位置づけが2類相当から5類へ移行してから1年が過ぎました。ウイルスが変化したわけではなく、相変わらず感染対策は必要で現場の対応は大きく変わっておりませんが、補助は打ち切られ通常の医療体制に戻ってきています。
そんな中、全国的にも患者さんの数はコロナ前に戻らず、病院の収入が伸び悩んでおります。それに加え物価高騰もあり、病院経営は非常に厳しい状況です。
そして今年は診療報酬改定が行われました。診療報酬本体はプラス0.88%増でありますが、人件費増の色合いが強い内容となっており、病院収支は依然として厳しいと言わざるを得ません。
安全で良質な医療を提供し、信頼される病院となるためには当然のことながら財政基盤の安定が必要です。そのためには多職種の皆さんで協力し病院全体で対応していかなければなりません。
そこで今回のテーマは「組織のチカラで進めよう病院経営」―信頼される医療を目指して― としました。
厳しい社会情勢の中、病院職員が一丸となり全員のチカラで安全で良質な、そして信頼される医療を提供するための課題や問題点をこの学術集会で提起いただき、討論してもらえますと幸いです。
今回の学術集会が学会会員の皆さま、医療機関にとって有意義なものになることを祈念しております。